現実逃避 - hatena

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『鬼滅の刃』 170話 不動の柱 感想 : 痣を持つ者の運命の「例外」

毎週のように「助けがほしい」と言い続けて数週目。

  

 

カナヲ,伊之助,村田,善逸が奇跡の合流3秒前となっておりますが,さてこの傷だらけの戦力たちはこの後どこの戦線に放り込まれるのでしょうか。最大戦力を一点投入こそ勝利の方程式ですけれど,こればっかりは鳴女次第なのかもしれない。黒死牟戦には炭治郎組だろうから,こっちは鳴女無惨かどっちかかな。

 

その対黒死牟戦ですが,ここにきて岩柱・悲鳴嶋行冥さんも参加し,譜面は揃ってきた感があるところ。柱の男となっていた霞柱・時透無一郎もまたついに行動の自由を確保しました。ただ,戦力にはなりそうにないですけれど。

 

ふむ。

ここで玄弥が動けるようになる&上弦の壱の髪でパワーアップとならば少々戦局が動くのかな。髪の毛ぐらいを食べただけじゃ黒死牟さんに対抗できるとは思えないけれど,「食えば食うほどパワーアップ」というのは考えてみれば鬼にとって脅威である。上弦の壱の腕でも喰らえればかなりの戦力になるぞやもしれぬ。

 

 

もっとも,兄・実弥が怒りそうな気がしなくもないですし,そもそも黒死牟さん自身も怒り狂いそうな気がしなくもないですけれど。ここまでほぼ無傷なのにさっきまで胴体切られた男に髪を食われる。結構屈辱じゃね...とか思ったり。

 

しかしあれですね。

この後黒死牟が鬼になった理由が見えてきますけれど,玄弥ってちょうど黒死牟の真逆にいるキャラなんだね。玄弥は弱い。弱いけれど鬼狩りでありつづけようとし,兄をも守ろうとする。そんな玄弥の存在は最後,黒死牟戦を決定づける役割を果たすのかもしれないなあ。

 

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痣の者は例外なく...

さて今回は重要な情報が現れました。例の産屋敷あまね様が言いかけて読者には伏せられていた「痣の者の運命」についてであります。これについては以前考察記事を書いていたのですが,今回それが上弦の壱こと黒死牟さん自らの口で語られることに。

 

 

 

 痣が出て通常以上の能力を得る代償,それは「寿命」...すなわち二十五の歳を迎える前に死ぬということでした。なるほどなー。

 

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 一応,129話時点の考察では「寿命が縮まる」も候補にしていたんですけれど,可能性は低いとしていた説でしたね。まあかすめたくらいに当たっていたということにしておきましょうか。 

 

しかしこれで黒死牟...元・月の呼吸の「始まりの剣士」がなぜ鬼になったのか,見えてきた感じがありますね。岩柱さんとの会話にもあるように,黒死牟にとって重要なことは「強さ」である。極められた肉体と技を継続し続けること...それが彼にとっての第一だからこそ,時透にも悲鳴嶋にも「鬼」になることを勧める。

 

それは猗窩座が煉獄さんに説いたロジックと全く同じですね。まああれは黒死牟が猗窩座にその価値観を与えたように今なら思いますが。

 

 

話を黒死牟に戻すと,結局のところ鬼狩りではなく鬼となることを選んだ理由は「自分の肉体と技を維持したかった」ということで間違いないなさそうですね。見てのとおり上弦の壱・黒死牟は月の呼吸も使える「痣者」です。ということは25を前に死ぬ運命にあったということである。

 

きっと彼はそれを受け入れることが出来ず,「鬼」となることを選んだのでしょう。始まりの呼吸の剣士の一人である彼が鬼を狩ることよりも強さを選んだのは,彼が置く価値観が「強さ」にあり「鬼狩り」でなかったことを物語っている。

 


 

それは鬼になることを勧める基準にもその価値観が見えてくる。弱き者である玄弥に対しては鬼に近しい存在になっているにも関わらず「醜い」と切り捨てる。一方で敵である柱に対してはその強さがなくなることを惜しんで鬼になることを勧める。

 

そこに相手の人格がどうであるのかといった人に対する関心は欠如している。読者視点から見れば「醜く」みえる獪岳の矜持も,黒死牟から見れば「強さを求める者」として評価の対象になる。強き肉体と技,それだけが彼の関心事であることを物語っています。

 

痣を持つ者の運命の「例外」

だがここで行冥と黒死牟の中でもう一つ重要な情報のやり取りがありました。それは「例外」の存在。痣を持ちながら二十五を肥えて尚生き続けた者がいたという事実である。

 

 

それに対する黒死牟の劇的な反応から鑑みて,それは黒死牟にとっての琴線だったらしい。見えてきましたねー。

 

二十五を前に死に絶えそうであった月の呼吸の始まりの剣士。彼に兄弟の「鬼狩り」がいたことは明白である。多分にそれは竈家を訪れた始まりの呼吸の剣士...何も成し遂げることが出来なかったと嘆いていた「日の呼吸」の剣士に相違あるまい。

 

黒死牟がそれに激しく動揺したのは,そこに「自らの弱さ」を見出すからなのであろう。強き肉体と優れた技を極めながら目の前に迎えた死。一旦は無惨の首を切り落としかけた日の呼吸の「始まりの剣士」はそのまま生きながらえることができるのに,みずからは朽ち果てるのみである。

 

 

きっとその時,元・月の呼吸の「始まりの剣士」である継国巌勝は耐えられなかったのだ。だから巌勝は選んだのだ。鬼狩りであることよりも,強き肉体と技を備え続ける鬼となることを。

 

無惨と上弦の壱の関係が「ビジネスパートナー」というのもうなずける。もしあの時兄弟が協力しあったら,「鬼狩り」であることを選んでいれば,きっと無惨は打ち取ることが出来ていたのだ。

だが巌勝は自らの命と肉体を選んだ。己が肥えられなかった二十五の壁を,鬼の血で克服した事実,それこそ自らが「日の呼吸の使い手」である兄弟よりも精神的に弱い存在であったことの証明なのだ。その事実に直視できないから黒死牟は動揺したし激情したのであろう。

 


 ...という局面において風柱・不死川実弥とりま戦力として復活。ここに玄弥も加われる。まだ無惨戦もありますし,本来であれば無一郎も含めた4人で押し切りたいところですけれど,ちょっと戦力が足らない。稀血の酔っぱらい状態にもかかわらず,まだ傷一つ負っていないんですからね,黒死牟は。

 

となると現在の日の呼吸の使い手である「竈門炭治郎」が揃えば譜面は揃いますかね。そもそも黒死牟の価値観を否定するためには「日の呼吸」の使い手である炭治郎と巡り合わなければならないんだよなあ...。炭治郎の存在そのものが,限りある生命である人間であっても連綿と「技」を語り継くことができ,失われることがなく続いていくという「生きる証拠」なのだから。

 

冨岡義勇もセットで来ますから柱4人+若手2名ならなんとか...? なるのかもしれない。そう期待したいところです。まる。

 

 

 

   

 

 

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*画像は『鬼滅の刃』 170話 ,113話 より引用しました。

画像引用は中止しました。