現実逃避

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『鬼滅の刃』 171話 変ずる 感想 : 鬼となる効果とリスクの考察

 

さてと。『鬼滅の刃』171 話の感想です。

 

 

扉絵は黒死牟の髪を食べる玄弥の姿。ふむ...この辺りあっさりと髪を食べさせてくれたというか,柱2人を相手にしているから流石に無一郎まで気を回せなかったか。あるいは,玄弥が回復したところですぐに倒せる「雑魚」認定しているのか。そのいずれもかもしれませんね。

 

むしろ無一郎の方の表情がかなり苦しそうではある。そりゃそうだ。体躯も小さいのに胸は刺され腕は切られている。止血したとは言えあまり長くは保たなさそう。鬼は簡単に回復できるけれど人間は怪我をすれば呼吸でなんとかなるのは限界がある。

 

限られた命の中で鬼と向かい合う人間,永遠の命の中で人間と向かい合う鬼舞辻ら。その対比がこんなところにも描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

「鬼喰い」の効果とリスク

さてその玄弥です。

 

ふむ。鬼食いという特殊な技を駆使する玄弥ですが,そんな便利なものではないということが今回発覚。鬼を食うことで「鬼の不死性」を得つつも「人間で在り続ける」ことを可能としているわけですが,鬼化するということは限りなく鬼の属性を得るというリスクが有るわけね。

 

 

そのリスクとは「鬼舞辻無惨による支配」である。

 

自分で呪いを外した珠世や禰豆子,珠世が作り出した兪史郎はともかく,玄弥が食べているのは無惨の支配下にある鬼たちです。これまでは無惨から距離があったり,無惨の血が薄い者を食らっていたから気が付かなかったようですが,やはり鬼舞辻無惨との「リンク」はある。それが今回明らかになったリスク

 

なるほど。上弦の壱とならば最初に鬼化した,ないし最も鬼舞辻無惨の血を頂戴している鬼である。その血の濃さ,よほどのものですね。髪の毛を食っただけで回復するばかりでなく,体力の向上。謎の高揚感。

 

だが逆にかなりのリスクである。今はかすかに声が聞こえる程度ですが,これ以上黒死牟の肉体を食べたら...黒死牟が自らの肉から生み出した剣先を食べたりしたら,圧倒的な力を持つに至るにせよ同時に「無惨の支配下」に陥る可能性が高い。

 


考えてみれば当然のことですね。

黒死牟は無惨から大量の血を受領している。その肉は当然その血液を含んでいる。それを食べるということは,事実上無惨から血を分け与えられているに近しい。これまで玄弥が無事だったのは,単に食らった鬼に与えられた無惨の血が少量だったからに過ぎない。

 

そうなるとあれですね。

「かつて鬼喰いをしていた者」が胴切りで絶命したと黒死牟が言っていましたが,案外それは黒死牟自身だった可能性もあるのかもしれないな。無惨の肉体かなにかを食べた結果,鬼化が急速に進む。もともとあった「永遠の命に対するあこがれ」と鬼化が組み合わさって鬼となってしまったのかもしれない。

 

結果,日の呼吸の剣士(兄弟?)がやむを得ず継国厳勝を胴から真っ二つに切り絶命。それを無惨が血を与えて黒死牟として復活。そんな可能性が微レ存...? とか思ったり。

 

鬼殺隊が「鬼」と戦うということ

さてそんな玄弥たちの行動は他所に緊迫する黒死牟VS岩柱&風柱

 

痣者2名,それも柱の中でも最強クラスの二人が連携して迫るわけですが,そこは冷静に相手を分析する余裕がある黒死牟さん。そりゃそうか。まだ一太刀も浴びているわけでもないですし,太刀を浴びたところで首を来られない限りすぐに復活できる。剣士としての勝負以上に,鬼と人間の差が圧倒的に在りすぎて絶望感がパない。

 

 

ふむ。

より上位と見る行冥ではなく,先に実弥を倒そうとするあたり冷静である。昔ワールドトリガーのガロプラ戦でもボーダーがやってましたね。倒せる方から倒し,トータルの戦力を削りに行く。実に冷静な判断です。

 

それに対して即座に対応し,通常以上の反応速度で攻撃に転じるあたり,さすが柱上位の風柱さんである。再び髪を切り落とす程度には刀は近づきつつあるわけです。そして柱最強の男,岩柱さんの斧撃!

 

 

切った..!

柱三人+玄弥の攻撃を通して初めて刃が肉体を捉えた瞬間である。

 

無論,耳たぶを切ったところで次の瞬間黒死牟の耳は復活している。限りなき不死性を持つ鬼の中でも最上位,鬼舞辻無惨に次ぐNo.2の鬼である。単純に戦局という意味ではあまり意味がない。ですが鬼殺隊の攻撃がその肉体を捉えたということ,首さえ切れれば倒すことも可能であるということを示せたことが大きいわけです。

 

更に畳みこむように風の呼吸・漆ノ型と岩の呼吸・壱ノ型を叩きこみ,その着物を履いだものの...嗚呼...

 

 

 

強い。圧倒的に強い。

首を切れれば倒しうるにせよ,まずその刃が肉体を捉えるところまで行かない。これまでも上弦とは格の違う強さ。元・鬼殺の剣士だからこそ理解できる,鬼殺しの特性を読み切った戦いぶりというべきか。

 

「首を斬る」「太陽の陽を浴びせる」以外に勝ち筋のない鬼殺の剣士は「必ず首を狙ってくる」。であるならば,その太刀筋の途中に刃をおけばいい(これもガロプラがやッていたなぁ)。日輪刀ではなく,自らの肉で生み出した刀を振るう黒死牟だからこそ可能な変幻自在の太刀。これはキツイ。

 

そして圧巻のこの表情

余裕としか言いようがない。鬼殺隊が最大戦力を同時投入してくるのなら,ならばその最高戦力を削ってしまえば相手は瓦解する。そんな諸刃の剣な作戦が上弦の壱・黒死牟優位の戦局では鬼殺隊にとって裏目に出る。

 

なんだか勝ち筋が見えてこないですね。

まだ二人は戦えるのでしょうが,今ひとつ決め手に欠ける。ここで玄弥がジョーカーとなるのか,炭治郎たちが駆けつけるのか。この勝負,まだまだ長引きそうである。ということろでまる。

 

今回の鬼舞辻無惨

玄弥の頭の中で響く,無惨の声

 

いまこちらに来させるなという言い方からして,まだ珠世の拘束は続いているということですかね。しかし「まだ」という言い方からして,どこかで克服できてしまう可能性があるように思える。

 

 

そんな強者感と裏腹に,言っているセリフは

 

柱を何人殺した?

まだ此方へは来させるな

 

とまあ,他力本願というか,あまり威厳がないね。ぶっちゃけ小物臭すらある。こんなんでいいんでしょうか。実際に戦ったら黒死牟より強いのか...? 

 

しかしアレですね。

こうして黒死牟の髪を食べ,黒死牟と「意識共有」したことに意味があるのかもしれないね。玄弥はこれ以上鬼化するとやべぇでしょうからもう食えないでしょう。かといって,胴がつながった程度では黒死牟に勝てるはずもない。

 

となると,むしろこの「意識共有」が意味を持つのかな。次に黒死牟が何をするか読める。あるいはその「過去の記憶」さえも...? 黒死牟こと継国厳勝に起きた出来事を玄弥が知ることで戦局を動かすのかもしれないなあ。とか思ったりして,再度まる

 

 

 

 

   

 

 

 

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*画像は『鬼滅の刃』 171話  より引用しました。

画像引用は中止しました。