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『戦隊大失格』 第3話 正道と悪道 感想 : 正義がッ!悪がッ!なんだってんだ!...の巻

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さてと。『戦隊大失格』 第3話 の感想です。

 

今回のサブタイトルは「正道と悪道」。なかなかに意味深である。

 

ここまで読んできた限り,正義の側は正義側の都合によって「悪」を必要としている。悪がいなければ正義が存在する理由がありえないから。怪人側は地球侵略のために来ているわけですから肯定する必要はないのですけれど,だからといって正義側に大義ありかというとそうではない

 

だって地球侵略を止めたいなら単に悪の側を滅殺すればいいだけですからね。彼らにはそれが出来るけれども,そうしない。現在地球にある「危機」は茶番であり,演出上のものである。それを正義の大戦隊側も悪の怪人側も知っているわけだ。

 

今回見る限り,やはり怪人の戦闘隊員には高度な判断能力とか思考力はなさそうである。そもそも「死」と呼んでいるそれも,物質的に完全に消え去らない限り再構成できるようである。何らかの仕掛けで作られている人工的な存在,有機系自律AIといった域をこえていない。

 

 

じゃなければ,こんな意味不明な協定は結びっこないもんね。どちらかが倒れるまで争い続けるといいつつも,戦隊側は一方的に怪人を蹂躙できるわけで。存在を許可する代わりに永遠のヤラレ役になってくれ,これがレッドキーパーの意うところの「共存」である。

 

こんなの比較優位な側が弱者を縛るだけの一方的な不平等条約にほかならない。結局,怪人側は目先の生存に気を取られて永遠の奴隷契約を結んでしまったわけだ。正義の歴史は勝者によって作られる,良い見本である。

 

  

というわけで第3話「正道と悪道」の感想です。

 

   

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この世界の「仕切り人」は誰だ? 

 

ではこの構図を望んだのはレッドキーパーら「大戦隊」なのかというと,そこはちょっと違う気がするんですよね。彼らがどうやってお給金をもらっているのか知りませんが,毎週日曜日に茶番を繰り返してノルマをこなして得るものは「大戦隊が存在する理由」だけである。怪人側から戦利品があるわけじゃない。

 

そうなるとこの茶番を繰り広げることで利益を得る「何か」があるわけだ。まあ大戦隊側はその利益を得ている「誰か」からおちんぎん!をもらっているのかもしれませんけれど,そうなると銭を出す側にも打ち出の小槌が必要なはずである。

 

 

まさかなあ...。

戦隊モノといえばやはり「玩具の販促」だよね。実際この世界でも龍神戦隊ドラゴンキーパーの「おもちゃ」は売っているみたいだし。え,なにそれ。まさかこの世界の黒幕はバ◯ダイカーンなの...?(危)

 

でもそれくらいしか「正義vs悪」の構図を求める理由がなさそうなんだよなあ。いや,理由を持っているのが国とか地球全体でもいいんですよ。共通敵が存在することで地球全体が一つにまとまる。そんな理由なら国家が大戦隊におちんぎん!を支払うってこともあるでしょうし。

 

まあ割とわかりやすい感じで悪役に描かれているレッドキーパーこと赤刎創生ですけれど,こいつはあくまで実働部隊側のトップぽいんだよな。悪の怪人側からすればわかりやすい「敵」だけれど,ぶっちゃけ彼にはこの茶番を続ける理由が金銭的対価を除けばあまりない。

 

雑魚的に過ぎない戦闘員Dをオーバーキルして「決まったぜ」とか悦に入っているところからして,ゲーム脳的な強者が弱者を蹂躙していくのに酔っている感じもありますけれど。そういうゲーム脳なら大戦隊の戦闘部隊の正一位とかさぞかし気分はよかろう。そういうさもしい承認欲求感覚でゲームを続けている可能性はありますけれど。

 

ただ逆にそういう人物は矮小に見えるので,やはり裏で手を引いている者がいるんでしょうね。それが戦隊司令なのか,玩具会社の社長なのか,国なのか知らんけれど。

錫切さんの話では「トップ5人頼りの不完全な組織」らしいですが,そんな矮小な組織だったらなおのこと,裏で支える「何か」がないと筋が通らない...と思っちゃうのは裏の読み過ぎか。 

 

桜間くんと戦闘員D

さてそんな構図が戦闘員Fの尊い?犠牲によって読者に明らかにされたわけですが,そんな理不尽な枠組みの中で翻弄される戦闘員Dくんはなかなかの人気者だった。

 

 

ふむ。

桜庭も見かけだけの坊っちゃんじゃなかったか。一応,錫切の行動がおかしいとは思っていたのね。その上で知らないこともある。

 

まず彼は純粋に大戦隊の「正義」を信じていたわけな。正義は勝つ,そんな勧善懲悪的な価値観を信じ込みながらもこれが「仕込み芸」であることは信じていなかった。つまり桜間は大戦隊と怪人の「協定」を知らなかったということである。

 

その上で「正義都会人の共存」というレッドキーパーが名目上差し出した「理想像」は信じている。そこが彼のおめでたいというか,坊っちゃんなところなんでしょうなあ...。彼は世間が信じている表向きの大戦隊の姿を是認しているのね。やっぱりこの子は戦隊司令とかその辺のご子息なのかしらん。

 

その上で「共存を本物にしましょう」という提案は一つの解決策ではあるんだよな。少なくとも奴隷状態からは開放される。戦う理由がないならただ共に対等に生きればいい。そんな理想はご立派だけれど,それは大戦隊側から見ても怪人側からしてみても受け入れ出来るものではないことは明白である。

 

まず第一に,大戦隊側は「敵」を欲し,「争いの構図」を欲し,それも「確実に勝てる仮想的」を欲している。現状の存在理由であるからに,桜間のいうところの「共存」はありえない。

 

 

一方の怪人側からしてみれば,一方的になぶられ奴隷状態であッた以上,今更仲良くしましょと言ってそうはいかないのは当然である。いじめっ子がいじめていた子に「これからは仲良くしようぜ!」と言っているのと大差がない。そんな事を言う桜間を「嫌いだ」という戦闘員Dの反応は至極真当である。

 

 

錫切さんと戦闘員D

そういう意味では桜間との決別は当然の流れだったと言える。

 

じゃあ錫切さんはどうかというと,交渉相手として信用できる相手ではないのも事実である。彼女が怪人に肩入れする理由,それは「判官贔屓」だから。

 

 

いや,ねぇだろ。そんな理由。

これってつまりあれじゃん。ラブコメで言えば「絶対に結ばれない約束された敗北の黒髪ヒロイン推し」みたいなものだろ。お前...いま,小野寺さんを笑ったか...?

 

弱くて負けそうな側を応援しちゃう,本当に応援したいならそこに感情移入があるはずである。少なくとも相手に対する敬意が存在するはずである。にもかかわらず,錫切さんといえば面白いようにポシュポシュと戦闘員Dくんの首を切りまくりますし。おすし。絶対に応援なんかしていないでしょ。

 

その何一つ信じていないような真っ黒お目々同様にこいつの腹の中も真っ黒クロスケである。「おーい!」と叫んだら腹の中からワラワラ出てきそうである。

 

こいつには絶対秘めている「本当の目的」がある。だってこんなにお目々が真っ黒くろすけなんですよ!(錯乱) もっと病んでいる理由が絶対ありそうなんだよなあ。その辺りの術式が開示されるのはかなり先っぽいですけれど,とりあえずは彼女の目的のために都合の良い駒として戦闘Dを仲間に入れておこうという意図を感じる。

 

そんな彼女の作戦は「本物の神具」を狙う。ふーん。

神具がほしいってことは,こいつはやっぱり元幹部とか,別の悪の組織のトップなのかしらん。それなら間尺は合うけれど。

 

 

怪人側の城に意味深に浮かぶ謎の鉱石?みたいな存在があります(第1話)。これ,怪人側の戦闘員を再生したりするコンピューターみたいなもんだと思っていましたが,ひょっとかすると幹部の生き残りとかかもしれんしな。その辺と錫切さんが関係あるかもしれない。

 

閑話休題。

今回登場した神具「赤竜サラマンドラ」とやらの効果をみると,既知の人間の科学技術による武器ではない。いや,これが本当の特撮ヒーローものならこういう武器はありですけれど,実際にこんな武器を人間が開発できるはずがない。雷の龍だあんて,本当に特撮か?って感じですよ。

 

この辺りは世界観で処理すべきかどうなのか分からんですけれど,「神具」という表現があるからね。本当にこのゲームを仕切っている「神」みたいなものがいるならば,そういう既知技術を超えた武具があってもおかしくはない。なんだろ。これゲームの中の世界なのかしらん。そのほうがスンナリ来るけれど。

 

そんな彼女の裏は全く理解できていないとは思いますけれど,結局,戦闘員Dは錫切さんの下に戻ってきた。信用できない協力関係。お互いが相手を信じず,尊重せず,利用できる余地だけを求めて手を組む構図である。ふむ,読者としてもやはりこっちのほうがしっくり来るな。(見かけは)ものになるし。

 

 

そんなわけで,とりあえず胡散臭い同盟で戦隊腹破りを企むことになりそうです。正道と悪道,いったいどちらが正道でどちらか悪道か知りませんが...構図が整ってまいりました!

 

というわけで,今回の感想はまる

 

 

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